事業資金として借り入れする際の方法とは?個人事業主の場合は融資を受ける際のポイントは何?

事業資金として借り入れするときの方法とは?個人事業主の場合は融資を受ける際のポイントも把握

ビジネスのプロジェクトや携わっている事業への成果を出すためには資金が必要になる場合もあるでしょう。その場合は事業資金の融資を得るために金融機関を利用するケースが多いです。

借入れする際は審査や信用力が必要になりますが、余程おおきなもんだいがない場合はスムーズに進めることができます。ただ、個人事業主の場合は法人と異なり、借入れが難しくなるケースもあります。個人事業主が資金を得るためのポイントについて紹介しましょう。

事業資金を借入れする際の方法には何があるか?

メモ 電卓 ペン

事業資金を借入れしたい際は、どの方法を利用すべきか考える必要があります。事業資金はいろいろな方法で調達できますが、どれもメリットやデメリットがあるので、自分にとって最適な方法なのかは内容や特徴を把握していなくては行えません。

資金調達の方法として法人も含めてですが、個人事業主は以下のやり方を行うことができるため、内容を紹介しましょう。

政府関係の融資を利用

個人事業主の場合は融資を利用したい場合、政府関係の金融機関を利用することができます。政府関連では日本政策金融公庫を活用することができ、開業資金事業拡大のための資金を得ることが可能です。

日本政策金融公庫の場合は金利設定も低いため、借入れ後の返済負担も軽減することができ、事業計画などがしっかり作成されているなら、審査自体も他の方法より比較的通過しやすいため、計画的な融資を期待できます。

融資の種類によっては10年という長期的な返済も行えるため余裕を持つことができるなどメリットが大きいですが、新創業融資制度の場合は自己資金に重点が置かれるため新規事業者は利用しにくい点もあります。さらに、他の金融機関への借入れも行えません。この点を押さえて借入れ計画を立てるようにしてください。

公的機関の融資制度を利用

個人事業主の場合は、公的制度を活用することもできます。自治体や信用保証協会指定金融機関の三者協調による公的融資制度は利子補給や保証料の補助を実施しているため、他の金融機関よりも優遇したサービスを受けられる他、利子供給してもらうなら、日本政策金融金庫よりも低い金利で借入れすることもできるため、メリットもたくさんあります。

詳細な内容は自治体によって変わるため、事前に調査や問い合わせなどをして確認しておく必要がありますが、事業資金として前向きに考えることができます。ただ、公的制度は3者が関わるため審査が長くなりがちであり、2〜3週間と長期間必要になるケースもあります。

さらに、それぞれの機関と面談しなくてはいけないため、手続きなども考慮すると融資を受けるまでに1ヶ月以上かかることもあるでしょう。そのため、急ぎや即日など緊急で借入れをしたい場合は不向きことを把握して利用してください。

民間金融機関を利用する

民間金融機関を活用して、事業資金の借入れを検討することもできます。民間金融機関には銀行や信用金庫、信用組合などがあり、プロパー融資や信用保証付き融資を利用することが可能です。

プロパー融資の場合は実績、将来性などを考慮して返済能力があると判断された場合に直接融資してもらうことができます。基準は各民間機関によって異なりますが、保証料は必要なく、高額融資も期待できます。ただ、審査は厳しいため信用度が低い場合は通過できず落ちてしまう場合もあるでしょう。

一方、信用保証貸付は協会の保証があるため、開業したばかりの方や業績が不安定な事業主など、信用力の低い方も融資をしてもらいやすいです。万が一、債務者が貸し倒れしても代わりに協会が返済してくれるため安心です。

ただ、保証料の支払いと審査の時間が長くなるため、最短での借入れと費用負担は確認しておくべきです。民間金融機関を利用する際は、これらの点を押さえて申込みしましょう。

ノンバンクやビジネスローンを活用

ノンバンクは消費者金融や信販会社を利用して資金調達する方法です。ノンバンクだと融資スピードは早く、審査も厳しくないため即日での借入れも可能です。緊急で資金が必要な際は利用を考えることができます。一方、金利設定は高めに設定されており上限は18%まであるため、返済負担が大きいです。少ない資金への補填など高額融資ではない場合に利用するのがおすすめです。

ビジネスローンは法人専用が多いですが、個人事業主でも利用できるケースもあります。総量規制の対象外であり、融資スピードが早いのが特徴なので借入件数が多い場合も利用しやすいです。ただ、銀行よりも金利が高く、融資限度額も低いためつなぎ融資などで活用するのがおすすめです。

ファクタリングや手形貸付を活用する

融資する際はファクタリングや手形貸付を活用する方法もあります。ファクタリングは売掛債権を買取りしてもらう方法であり、期日よりも早く資金を得ることが可能です。ファクタリングは2社間と3社間による2つの取引方法があるため、自分の用途に合わせて選択が可能です。

ファクタリングは2社間であれば即日現金化が行えて、信用情報にも悪影響が生じないため、急ぎで借入れできて自分の信頼を確保できます。しかし、手数料が高めに設定されており、2社間の場合は10〜30%、3社間でも2〜20%と上限値が高いため、金額によっては大損してしまうリスクもあるでしょう。手形貸付は自分の所有している手形を担保にして借入れする方法です。

審査スピードが早く、金利も安いので急ぎの際の融資として利用可能です。しかし、返済までの期限が短いため、高額な金額を融資してもらうとなるとデメリットになるでしょう。この点を踏まえて考慮してみましょう。

クラウドファンディングの利用

クラウドファンディングはインターネットを利用して、資金提供を呼びかける方法です。事業として企画した内容を掲示して賛同者が多いと出資してもらえるため、自分の事業内容が高評価なほど資金調達を早く行えます。

しかし、クラウドファンディングは企画内容に左右されるため、出資者が少ないと資金が集められないというリスクもあります。事業計画や詳細な内容の提示などポイントを押さえて利用するのが重要なので、自信がある人は利用してみるのが良いでしょう。

【まとめ】個人事業主の方でもいろいろな方法で資金調達できる

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個人事業主の方は銀行以外に、いろいろな方法で資金調達することが可能です。それぞれの方法にメリットとデメリットがあるので、自分の最適な方法は何かチェックすることが重要です。事業資金を得る方法として活用してみましょう。