自宅担保は老後資金として借りられる?リバースモーゲージやメリット、デメリットを確認

将来的な資金を得るために、いろいろなことに取り組むことができますが、その際は自宅を担保にすることを考えることができます。

今ではリバースモーゲージにより老後資金を稼ぐ方法もあるからです。ただ、自宅担保によるリバースモーゲージについてはメリットやデメリットについても確認しておく必要があるため、よく熟考することは大事です。自宅担保の内容について、詳細な点を今回の記事で解説するため確認してください。

リバースモーゲージとは

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老後資金として活用できる方法でリバースモーゲージがありますが、どのようなものか知っておきたいでしょう。リバースモーゲージは自宅の土地や建物を担保にして、金融機関や自治体から融資をうける制度のことです。老後資金を得る方法として注目されていますが、内容についてさらに詳しく紹介しましょう。

リバースモーゲージの仕組みとは?

リバースモーゲージは主に55歳以上を対象としており、毎月利息分のみを返済していき、契約者である本人が亡くなった後に不動産を売却して、借入金の残高を一括返済することになります。自宅を売却した際に差額が残ることになれば遺族に支払われる仕組みとなっているため、売却金額の全てが金融機関に送金されるわけではありません。

利用するときは物の築年数や種類、年齢などによって条件はありますが、老後の生活資金を得る方法として利用者数は増加しています。例えば、東京スター銀行のリバースモーゲージの利用者数は、2013年から2017年で5,000ほども増えたようです。長寿化などの影響もあり、今後もリバースモーゲージで資金確保を考える人はどんどん増加すると思われます。

どのような人が利用しているのか?

リバースモーゲージにより老後資金を得ることができますが、いろいろな背景の方は利用しているようです。例えば、定年を迎えて会社を退職した人などは、収入が大きくダウンします。貯蓄があまりなく、年金だけでは生活を維持するのが難しくなるようなら、リバースモーゲージを活用して資金を確保することが可能です。

また退職金を得た人の中でも、住宅ローンが残っているなら返済に充てる人もいるでしょう。その場合、生活を維持するためにリバースモーゲージを活用することもあります。また、要介護状態になって、介護の必要性がある人、入居金がかかる有料老人ホームに入居する場合も、利用することができるため、老後のために大きな資金が必要になる場合におすすめできます。

リバースモーゲージを利用する際のメリットとデメリット

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リバースモーゲージを利用するときは、どのようなメリットやデメリットがあるのか確認しておきましょう。メリットとデメリットを知っておくことで、自分がリバースモーゲージを活用する際に適しているのか判断できます。以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット.自宅にいながらお金を借りられる

リバースモーゲージは自宅に住みながら、お金を借りることが可能です。通常、不動産担保などで資金の借り入れをする場合、その物件に住むということはできませんが、リバースモーゲージだと担保にしても自宅から立ち退く必要はありません。そのため、新たに別の住居へ引っ越す必要もなく、転居せずに住めるため、手間をかけずに資金を得ることが可能です。

メリット.ニーズに合わせて選択できる

リバースモーゲージは、自分のニーズに合わせて選ぶことが可能です。例えば、年金型か一括融資型なのかによって、資金の受け取り方や返済方法についても違ってきます。自分の生活状況や家族の状態などを考慮して資金を得られるため、他の方法でお金を借り入れするよりも最適になる可能性が高いです。

メリット.利息のみの支払いで抑えられる

リバースモーゲージで資金を得ることができれば、借り入れしているため返済する必要はありますが、利息分のみで問題ありません。他の方法だと毎月返済額が決まっており、担保分の資金を長期的に返済していくため負担も大きいですが、利息分のみであれば返済金額は少なく済ませることができるため、プレッシャーも感じにくいです。負担を軽減して資金を得られるため、利用を前向きに考えられるでしょう。

デメリット.物件の種類やエリア、評価額などの条件が厳しい

リバースモーゲージを活用するときは、金融機関は物件の種類やエリア、評価額などを審査して決定します。しかし、金融機関の審査基準は厳しいため、物件の状態によっては通過できずに落ちてしまうこともあります。古い物件や需要がないと判断されるエリアもあるため、物件の価値が低いと利用することができない可能性もあります。

デメリット.金利が高く設定されやすい

リバースモーゲージは、金利分のみを返済するだけで良いの負担を軽減できます。ただ、金融機関によりますが、金利設定は高めに設定されることが多いため、人によっては返済負担が重くなる場合もあります。そのため、生活費を得るために利用しているのに、長期的に見ると金利負担が大きくて支障が出ることも可能性としてあるので、注意してください。

リバースモーゲージを利用する際の注意点とリスクとは?

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リバースモーゲージを利用して老後資金を備えることには、注意点やリスクもあります。注意点をしっかり確認しておくことで、予想通りの資金を得ることができるでしょう。リバースモーゲージでは以下の点を押さえておきましょう。

限度額が決まっている

リバースモーゲージを利用して資金を得る際は、限度額があることを覚えておきましょう。金融機関によって設定は違いますが、例えば「担保評価の5〜7割程度まで」「年金年額の10倍程度まで」など、いろいろな条件が付きます。

また一般的に担保評価額は売買される金額の8割までになっているため、評価金額によっては、自分の予想を下回る可能性もあるでしょう。さらに、不動産の評価額は定期的に見直されるため、変動金利の場合は予定より早く限度額に達成することもあります。この点を明記しておきましょう。

資金の用途が定められている

リバースモーゲージを利用するときは、資金の用途が定められていることも確認すべきです。リバースモーゲージは、金融機関にもよりますが、利用用途が医療や介護費、老後の生活資金、建て替え、リフォームなど、限定されていることがあります。もし、目的に該当しない場合は利用することができないこともあるため、あらかじめ問い合わせて用途に沿うことができるのか確認してください。

【まとめ】リバースモーゲージを利用してみよう

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リバースモーゲージを利用する際は、メリットもあればデメリットもあり、注意点もあります。それぞれの内容を把握して利用するなら、老後の生活で安心感を得ることも可能です。まずは、金融機関に問い合わせをしてみましょう。