不動産担保ローンの金利は安い?2024年融資を検討している人は相場を比較しよう

資金調達を検討している人は様々な方法で融資を考えることができます。いろいろな方法がありますが、その中で不動産担保ローンの活用を検討できます。物件があれば担保にできるため審査も通過しやすく、高額な借入れを期待できるためメリットも大きいです。

ただ借入れをするときに気になるのは金利です。返済するときに金利設定が高いなら負担が大きくなるため、デメリットにもなります。今回の記事では不動産担保ローンの金利設定について内容を紹介致します。

不動産担保ローンの金利の基礎知識と相場とは?

不動産担保ローンを利用する際は、金利の基礎知識と相場について把握しておくのも重要です。不動産担保ローンは借入れした後は返済していく必要があり、その際に金利が大きな影響力を持ちます。不動産担保ローンで、どのようなポイントを押さえておくべきか内容を紹介致します。

不動産担保ローンの金利相場

不動産担保ローンは物件などを抵当権に入れるため、無担保ローンと比較すると金利は安く設定されています。そして、一般的に不動産担保ローンの金利相場は、2.50%〜13.00%前後です。

幅は広いので、自分がどの程度の設定にされるかは利用する金融機関や借入金額によって変わります。ちなみに、住宅ローンは0.4%〜1.3%、カードローンは3%〜18%になっているため、それぞれの借入方法によって異なります。

一般的に、不動産担保ローンを利用するときは、銀行かノンバンクになり、どちらを選択するかによって金利は異なります。銀行の場合は金利が2.50〜6.00%の幅です。銀行は金利が低くなる特徴があるため、返済負担を軽減したいなら、優先的に申込みをするのがおすすめです。

ただ、低金利設定を期待できても、銀行は審査が厳しく返済能力について詳細な点までチェックされます。もし、物件の価値が低いなら担保ローンを拒否されてしまうケースもあるため注意すべきです。そして、ノンバンクの場合、金利設定は7.00%〜15.00%です。

銀行よりも高い設定になっていますが、これは貸出リスクが高いことが影響しています。ノンバンクは抵当権ありなど、担保ローンの物件について幅広く対応しており、審査も厳しくないので、融資を受けやすいのが特徴です。

ただ、その分貸し倒れのリスクも大きいため、金利設定を高くしてバランスをとっているわけです。このように利用する金融機関によって利息は異なるので、しっかり把握しておきましょう。

固定と変動で異なる

金利を設定するときは、固定制か変動性かによっても異なります。固定制の特徴は、返済期間中は常に一定の数値になることです。毎月の返済に金利を上乗せして返済しますが、金額は一定になるため計画を立てやすいです。

しかし、相場は約2.50%〜6.00%になっているため、金利負担が重くなるのがデメリットになります。また、審査もやや厳しめになり、利用限度額も低く抑えられる可能性があります。変動性の場合は返済期間中に定期的に見直されるのが特徴です。

経済の状況などによって左右されるため、設定は低くなるケースもあり、相場も約1.50%〜4.00%と固定制よりも安いです。しかし、不動産担保ローンは長い返済になるため、将来的に金利上昇のリスクがあり、大きな負担になるケースもあります。

担保ローンで契約するときに、金融機関と金利の設定方法について相談するので、それぞれのリスクを把握した上で利用を考えてください。

不動産担保ローンの金利に影響を与えるものと低金利のポイント

不動産担保ローンを利用するときに、どのようなものが金利に影響するのか把握しておくべきです。自分の属性などによっては、金利を安く抑えられる可能性もあります。低金利にするポイントも含めて内容を紹介致します。

金利への影響1 .申込者の信用力と担保の順位

金利に影響するのは、申込者の信用力と担保の順位です。不動産担保ローンでは滞納せずに毎月決まったお金を返済してくれるのを重視します。そのため、申込者の収入や利益などを確認して、信用力があるのか考慮します。

もし個人で無職であったり法人で赤字経営になっていたりした場合、信用力は低く見られるので注意してください。また、返済比率も高くなると金利上昇の影響が出るため、金額なども考慮しておくべきです。そして、担保にする物件の順位も重要です。

すでに第一抵当権のある不動産の場合は、次点の金融機関は第二になります。順位が二位以下になると資金の回収リスクが大きくなるため、金利が大きくなる可能性があります。低くしたい場合は抵当権に入れていない物件を準備しましょう。

金利への影響2.評価額と借入金額

不動産担保ローンを利用するとき、評価額と借入金額も金利に影響が出ます。評価額は担保にする物件の価値であり、大きいほど借入金額も上限が高くなり、金利も低くできます。不動産の評価額は積算価格と収益還元法によって算出されるのが基本であり、専門家に依頼するとすぐに把握可能です。

土地や建物の評価、法定耐用年数、メンテナンスの状態などからも算定されるため考慮しておきましょう。また、不動産の借入金額も目安として把握すべきです。不動産担保ローンは評価額によって金額が決まりますが、上限に近い借入れになるほど金利も上昇します。

金額が大きいほど金融機関も貸し倒れのリスクが大きくなるため、もし金利負担を軽減したいなら、少なく借入れするのがおすすめです。掛目による上限も金利に影響するのを確認して金額を決定してください。

金利への影響3.返済期間と使用目的

不動産担保ローンを利用するときに金利を低くしたいなら、返済期間と使用目的についても把握しておくべきです。まず、固定型でも変動型でも返済期間は長いほど、金利が高くなる可能性があります。期間が長いほど、市場の変動によって金利が上昇するリスクがあるため、結果的に返済総額が大きくなるケースがあるからです。

また、使用目的もビジネスによる大口狙いなどになれば、借入金額が大きくなりやすいので設定が高くなる可能性もあります。返済期間は短い方が金利が低くなる可能性もあるため、金融機関とよく相談しましょう。

【まとめ】不動産担保ローンの利用は金利への対応をしっかり行おう

不動産担保ローンを利用するなら、金利への対応をしっかり行う必要があります。相場を確認してできるだけ低金利に抑えることで、返済負担も軽減できます。各金融機関により設定方法などは異なるので、まずは相談をして内容を把握するようにしてください。